発情餌

フィンチやインコ類の繁殖の際に、雌雄ペアの発情から求愛行動、繁殖行動をしっかりさせてヒナを得るための成功度をあげるものとして、「発情餌」があります。鳥を発情に導くための餌ですね。

「発情餌」として一般的なものは、卵餌です。

昔からある発情餌・卵餌は、「ゆで卵の黄身」。

ゆで卵を半分に輪切りして、そのままボレー入れなどにすっぽり入れ込んで与えると、カナリアなどは自分で黄身の部分をほじくって食べます。小さいフィンチや、イタズラして散らかすインコなどには、黄身をほぐしてボレー粉入れなどに入れて与えるといいでしょう。傷みやすいので毎日取り替える必要があります。

市販品では、「卵黄粉」、「卵黄ペレット」などの名前で販売されています。

これらはゆで卵の黄身を食べやすい形状に加工したものです。加工したものですから多少栄養価が落ちますが、毎日ゆで卵を作れない場合に重宝します。やはりボレー粉入れなどの別の容器に入れて与えたほうが、どの位食べたのかが見て分かるので便利ですし、毎日の交換がしやすくなります。

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「シードに卵黄粉をまぶしたもの」 すぐ使い切るならこんな与え方もあります

フィンチにもインコにも与えやすくて食べやすく、人気があるのが「エッグフード」です。

卵黄にパン粉を混ぜたりして食べやすくパサパサにしたもので、シンプルなものから、ビタミン・ミネラルを添加したもの、虫を砕いて入れたものなど様々あります。加工食品ですが自然の形により近く、鳥も喜んで食べます。

また、それらよりも更に与えやすく鳥が抵抗なく食べられるものとして、「粟玉(あわだま)」があります。

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「粟玉」 ムキフワに卵黄をからめ、乾燥したものです


これは、ムキアワに卵黄やビタミン・ミネラルなどを添加して干したもので、「ヒナの育成用フード」としても知られています。昔の先人などはこの粟玉も自作で用意し、その鳥の種類によって卵とアワの比率(濃度)を変えて使用していました。市販品ではやや卵黄濃度が薄いものもあるようですが、与えやすく鳥も慣れていて食べやすい餌です。主食に混ぜても良いですが、発情餌としてはやはり別の容器で与えて減り具合を確認したほうがよいと思います。

少し変わったところでは、虫餌も発情餌となります。

例えばウズラやキジ類などは虫食が発情餌になるのではないでしょうか。外国産野鳥や一部のフィンチなどは虫を与えると成功率高いものが多くいます。ですが、生きた虫を与えるために毎日捕まえるのは大変です。・・・実はその餌用の虫も市販されています。

代表的なものは、「ミルワーム」です。

ゴミムシダマシという虫の幼虫を養殖してパックに入れて販売されています。野鳥のヒナを保護した時や、トカゲやカエルなどを飼育する際の餌として使われます。栄養価としてはそれほど期待できずこればかり与えてしまうのは良くありません。また虫の外殻も固くて消化しにくいので与えすぎに注意が必要です。

他に、「ビタミン剤」添加など、繁殖準備期間にきちんと整えておくと成功率は高くなります。

通常のビタミン補給は青菜だけで充分に与えていても繁殖期にはたくさんの栄養素を消費しますので、添加して補ってやると成績が良くなります。特に「ビタミンE」は繁殖行動を助ける働きをします。「ビタミンE」単品の栄養剤も市販されていますが無ければ総合栄養剤でも良いでしょう。普段よりも細やかな栄養バランス修正をしてやる事で、より丈夫なヒナを得ることができます。

そして重要なのが、それら発情餌の「与え方」

ペアを決めて組んだら、巣のあるケージに同時に入れ、巣材と発情餌を毎日与えます。約一週間ほど与え続けると、ペアの仲が良くなり、やがてメスが巣にこもって産卵し始めます。そうしたら、発情餌を一旦取り上げます。

産卵し始めてからもダラダラ発情餌を与え続けると、メスは落ち着いて産卵・抱卵したいのに、オスはずっと発情したままでメスに求愛し交尾のために追いかけまわしますので、卵をダメにしてしまう事が想像されます。ですので一旦取り上げ、ヒナが孵化した事を確認できたら、今度は同じ発情餌を「育雛餌」としてヒナの給餌用に与える事を再開します。
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ぴろり

Author:ぴろり
元ペットショップ店員、ペットケアアドバイザーで、現・鳥のおもちゃ屋「ぴろりふぁ~む」店長

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