カナリア

カナリアはきれいな歌声で有名です。

でもカナリアは実はかなりの品種がある事をご存知ですか?

そもそも、カナリアの飼育の楽しみ方には大きく3タイプあります。

・スタイルを楽しむ
・歌声を楽しむ
・カラーを楽しむ

スタイルを楽しむカナリアには巻き毛カナリア、細カナリア、
ノーウィッチカナリア
などがいます。

canary5.gif
「巻き毛カナリア」

歌声を楽しむなら、ローラーカナリアが代表種。
他のカナリアも歌声は美しいですが、ローラーカナリアは特に
優しくて柔らかい声で、コロコロと鳴らすように歌うのが特徴

canary3.gif
「ローラーカナリア」

カラーカナリアには、赤カナリアレモンカナリアの他に
リザードカナリアや紅栗カナリアなど野鳥のような色のものもいます。

canary2.gif
「赤カナリア」

それぞれの品種がそれぞれの特徴をもって、
大事に系統繁殖されてきた品種です。

そして実は、基本的な飼育方法を守っていれば、
非常に丈夫で飼いやすい鳥でもあります。
日本でも20年近く飼育した例がたびたびありますよ。
繁殖にも挑戦できる種類です。
もしショップで見かけたら、ぜひじっくり見て頂きたいですね。

スポンサーサイト

カラーや品種とは

鳥って、綺麗な色をしていますよね。
特にインコの仲間はカラフルです。
赤・黄・青の原色の鳥もいるし、
模様やパターンが美しい鳥もいる。
南国のインコ」というイメージは「とにかく派手!」ってイメージではないですか?
だから、ペットショップに並ぶ鳥たちも、きれいで心惹かれます。

で、ここで少し豆知識。

ペットショップで一般的なセキセイインコ
その色の数は何十種類もあります。
一見、地味に感じる文鳥だって、6色ほどありますよ。

あれ?これらの鳥は野生でもこんなにカラー豊富なの?

いえ、これは人によって作り出された色なのです。

例えば。
「文鳥」というのは鳥の種類名です。犬だったら「犬」ですね。
その中で、飼育するにつれ変化が現れ、
それを子孫に遺伝するように固定したものを
「品種」
と言います。

変化って?例えば大きさが極端に違うとか毛が長いとかです。「犬」だったら、「犬」という種類の「チワワ」という品種、「ダックスフント」や、「柴犬」という品種です。犬としては犬だけれど、小さかったり見た目が違ったりしてます。

よく「品種改良」なんて言いますね。

その品種なのですが、チワワとダックスの赤ちゃんのミックス犬を品種改良だとかは言いません。

品種」とは、その特徴を維持、固定し、何代も同じような遺伝を残すことができるものをはじめて品種と言います。その固定には数年、数十年かかる場合もありますね。

チワックスを同じチワックスと交配して子犬を得ても、その子犬は兄弟ですら見た目が統一されないんですよ。仔犬の頃は似ていても、成犬になるとだいぶ個性に差が出ます。まだ遺伝子の状態が不安定だからですね。この段階では「雑種」と言います。
チワックスもその特徴が3代、4代とおなし゛ように受け継がれるように固定されてくれば「品種改良種」として認められます。

犬の場合は「犬種」として見た目の違いの品種が分かりやすいですが、品種というのは見た目の話だけではありません。
色やその特性なども「品種」となります。

例えば、肉牛の品種によって、肉質が異なるのも特性です。
鶏にも、肉用と採卵用がいるのも、それぞれに適した品種がつくられています。

さて。
文鳥の野生の色は「並文鳥」という品種名で売られています。
そして「白文鳥」は、文鳥の色の品種、つまりカラーバリエーションです。

セキセイインコは元々黄色と緑のカラーです。
セキセイインコを日本名にすると「背黄青インコ」。
青というのはブルーではなくて、「緑を青という」昔の言い方です。

もし野生の緑のインコから突然ブルーのインコが生まれたら?
それは綺麗だということで、ブルーのインコの子供がほしいとなります。

ブルーと元の緑のインコを交配しても、生まれるヒナは皆、緑です。がっかりしていたけれど、何度か試行錯誤しているうちに、その孫の代でブルーが生まれた。さらにそのブルーを育てて繁殖に・・・・という形で長い時間と試行錯誤を経て、ブルーの子供を産ませる方法が分かった。それでもブルー同士の繁殖で、ブルー以外が生まれたら・・・・それは品種として固定したとは言えません。ブルーの遺伝子が安定して子孫に受け継がれているとは言えないからです。

そして、そのブルーの子供たちは健康でなければいけません。
何か体に欠損や虚弱などがあっては
色はブルーとして成功でも、
生き物としては成功ではないのです
そう、そもそもこうした見た目や色の変化の最初は
突然変異がきっかけですから、悪い方向へ向かわせてはいけないのです。

ちなみに突然変異といっても悪いものだけではありません。
そうした変異をすることで進化してきたのですから。
ガンのように突然変異で現れる悪い物もありますが、
おそらく「金髪」も最初は突然変異だったはずですよ。

・・・こうして長い年月かけて作り上げてきたものが品種として認められます。
品種とは、苦労と歴史のあるものなのです。

だから、もし綺麗なカラーの鳥を入手して、出来たら繁殖をと考える場合は、同じカラーでペアにするのが基本です。

「日本人はすぐ雑種にしてしまう。」ヨーロッパのブリーダーがよく言う言葉です。

キレイなブルーとキレイなイエローを掛け合わせても、キレイなエメラルド色が出るわけではないのです。こうした歴史や遺伝の仕組みを理解しておかないと、何回ブルーとイエローを交配しても元の緑色かなんだか混ざった色にしかなりません。

あら?でもブリーダーと言われる人の中には
あえて違う色同士のペアを作る人もいますよね?

そうです、実は同じカラー同士で何代も交配していくと
問題が生じてくる場合があります。虚弱化や色のりの乱れなどです。

そうした問題を解決するために、遺伝子をよく理解したブリーダーは、「修正」として異品種の交配をします。時にはその子供たちは雑種のように感じますが、それをまた、親のカラーに戻す交配を何代も続けていく・・・・。品種を固定し、よりまた良いものにするために努力をしているのです。異カラー交配、異品種交配は、まず遺伝の仕組みを深く勉強しなくては。

・・・・・なんだか「豆知識」どころではなく深く語ってしまいましたね。

最近のブリーダー事情、鳥の販売事情、知識不足うんぬんに少し苛立ちと焦りを持っていましたので書いてしまいました。

繁殖をする方は、遺伝子という小さなしくみに歴史があることに理解を。
繁殖しない方も、目の前の鳥がその姿になるまでに
色だけでなく飼育技術も含めて歴史があることに理解を。

カラーなどについては疑問部屋でも話題になるので、
いつか書きたいテーマですね。・・・かなり大変ですけど。

フィンチ

昨日、この鳥の種類のカテゴリーで
インコとオウム」と書いてハッと思ったこと。

「インコ」は知っているけど、
「フィンチ」という言葉が聞きなれずに検索している方が
結構いらっしゃるようです。

そこでフィンチも急いで書いておきましょう。

フィンチと検索すると
「アワやキビなどのイネ科植物の種子をエサに用いるアトリ科などの小鳥をさす」と出てきます。

このアトリ科の鳥、日本でいうとヒワなのですが、
これらを英語でFINCH(フィンチ)と呼ぶのです。

ですが、特にペットバードとして「フィンチ」と呼ばれるものは
スズメ科カエデチョウ族に分類される鳥が多く含まれ、
そのうちのいくつかはアトリ科やスズメ科ハタオリドリ類などがあります。

例えば
スズメ科カエデチョウ族・・十姉妹、ブンチョウ、キンカチョウなど
アトリ科・・・カナリア
スズメ科ハタオリドリ類・・キンランチョウ、ホウオウチョウなど
が代表的な種類となります。

ハタオリドリはあまり馴染みが無いかもしれませんが、
他の十姉妹、ブンチョウ、カナリアなどはご存知ですね?
そう、これらの特徴として
「クチバシがまっすぐで、スズメっぽい」のです。

ですからペットバードとして種類を見た時に
曲がったクチバシのインコ・オウム類に対して、
真っ直ぐなクチバシの小鳥をフィンチ類と呼びます。

クチバシの形だけでなく、
ヒエ・アワ・キビなどの餌を食べる点もフィンチの特徴です。

だからクチバシが大きくて真っ直ぐな「オオハシ」はフィンチではないですし、キュウカンチョウやテリムクなどもフィンチとは呼ばれません。・・・これらの種類はまた機会があったら書くとして、

今日はフィンチという言葉について書きましたが、ここに出てきた「キンランチョウ」「オオハシ」「テリムク」についてもぜひ検索してみて下さい。キレイな鳥ですよ。とても魅力のある鳥です。

インコとオウム

インコとオウムの違いについて聞いた事ありませんか?
よく言われるのが、
「カラフルなのがインコ、比較的単色で冠羽があるのがオウム」という説明ですね。

日本では小さいのがインコ大きいのがオウム
なぜかそう出来上がっていたのですが
最近では先ほどのように色や冠羽などで説明されてます。

ですが

インコやオウムという2つのグループでくくられるような
小さな仲間ではないのですよー。

まず大きな形態上の違いで分けると

・カラフルなインコ科
・冠羽のあるオウム科

そして、舌が刷毛状になっている
・ヒインコ科という種類があります。

この「科」って何でしょう?
これは例えばネコ科とウシ科くらいに違う動物のグループ分けに使われます。つまり「科」が違えば、もし見た目似ていても全く違う種類なんですね。

とりあえず、これらの仲間は先ほど書いたように3つの「科」で分けられていますが、学者によっては、すべて同じ種からスタートしてそれぞれ進化したものとして、全部を同じ「インコ科」に横並びにして考えるものもあります。

おそらくそれは、どこでそれぞれの種に分かれて進化していったかという点について研究されているのでしょうが、私達、鳥を飼育する者としては、「どこで」よりも「それぞれがどう違うのか」を知って、「どのように一緒に暮らせばよいか」を追求していく事が重要です。


そしてこれらの「科」から更に細かいグループに分けられます。

日本ではインコ・オウムと2つにくくられているこれらの鳥について、アメリカでも大きくこの仲間をいう場合はPARROT(インコ類)と言いますが、更に細かく言う場合は

・マコウ(コンゴウインコ類)
・コカトゥー(オウム類)
・アマゾンパロット(ボウシインコ類)
・ピオヌス(アケボノインコ類)・・・・

などと分けられます。

そうなんです、それぞれに属する種ごとに呼び分けてグルーピングしてます。

とても分かりやすいと思いませんか?

一言で大型でくちばしの曲がった鳥を「オウム」と呼んでも
コンゴウインコとコバタンでは原産地も違えば食性も違う。
つまりは厳密に言えば、飼い方も違うはず。
同じ種ではないのですから。

私のサイト「ぴろりイラストペット図鑑」では
小型の鳥については「ペットバード」としてまとめてしまいましたが
中大型の鳥については、それぞれのグループごとに紹介しています。
ちょっとお時間ある時にでも覗いてみてください。
グループごとに特徴があるのが分かると思います。
http://www.geocities.jp/pirori2jp/list-index.html

・・・実は、それぞれの鳥種は本当に
それぞれの魅力が満載なんですよね!
それを語る場が欲しくて、
そのためにはまず簡単な前置きを・・・と(笑)

さて、今度いつになるか分かりませんが
いずれそれぞれの種について時々
「鳥種紹介」という形で書いてみたいと思います。

ノーマルを知ろう

セキセイ

セキセイインコの原種色ノーマルです。

なんか久しぶりに見ませんか、この色。
もう最近では中々みませんよね。

原種色というのは野生の鳥の色です。
色変わり品種に対して、野生の色という意味で「ノーマルカラー」と呼ばれてます。ですが、今の飼鳥界では、ノーマルは「完全に野生と同じ」とは言い切れない場合があります。

例えばこのノーマルセキセイのペアを見つけて購入したとしましょう。これが本当に野生と同じ遺伝子情報を持っていたとしたら生まれてきたヒナはすべて親と同じ野生色です。

ところがペットショップ出身のノーマルペアの子は、おそらく兄妹に色々な色の子が混ざるでしょう。そうなると、このノーマルカラーの親が持つ羽色の遺伝子は、おそらく色々な色遺伝子を持っているのだろうと分かります。だって、野生のセキセイは、野生色の遺伝子しか持っていないのですから。

青いセキセイが生まれれば青い遺伝子を持っているのでしょう。
白いセキセイが生まれれば白い遺伝子を持っているのでしょう。

青い遺伝子も白い遺伝子も、
片親が持っているだけではヒナには出ません。
両親ともに持っていて、
それぞれがヒナに受け継いだ場合にだけヒナの羽色として現れます。

ということは、両親とも色々な遺伝子を持っているということになります。

別の方向から見てみましょう。

色変わり品種というのは、とにかくキレイです。
この画像のような野生色のセキセイに比べ、薄いクリーム色や鮮やかなブルー、そしてレインボー。セキセイには数え切れないほどの様々な色変わりが作られています。

そんな中、この野生ノーマルカラーはどうでしょう。
少し地味ではないですか?華やかさも欠けています。

そりゃそうですよね、野生では草原に暮らすセキセイですから、鮮やかではすぐ捕食されてしまいます。草原の草の色に溶け込むように、草原にいれば目立たないように、何世代も経て積み上げてきた保護色なのですから。

ですが、美しい色変わり品種を産ませるために組んだペアからノーマルカラーが生まれたら・・・その色は安く売られます。人気がないからでしょう。それはまるで格下とでもいう扱いです。格下であっても、キレイな色変わりから生まれたノーマルですから、やはり色変わりの遺伝子を受け継いでいて、たまたまその子の色としてはノーマルカラーが出ただけなのですが。


でもね。
私、ノーマルカラー、好きです。

ペットショップ時代にたくさんの鳥を見てきました。
それはハンパない数の鳥を見ましたよ。
きれいな色変わりも見ましたし、超レアな鳥も見ました。

人というのはそういう美しい特別なものに魅了されます。
私自身、ブランド品には一切興味ない性格ながら、
レアな品種や珍しい種類などに魅了された時期があります。
まぁ、たくさんの鳥を扱うペットショップ店員としては、
それ位知っておかないと、という気持ちもあったのですけどね。

で、色々な品種をみていくうちに・・・・ノーマルの美しさにも気がつきました。

確かに美しい品種はどう見ても美しいんです。

ただ、ノーマルはそれが野生で飛んでいる姿を思い起こすと、それはそれは見事な美しさを感じます。

野生セキセイの群れが飛ぶシーンの画像をググってみてください。同じ色の無数のセキセイが飛ぶ姿。これが自然による造形だと思うと感動します。そして飛んでこそ美しい。


ノーマルカラーもいい色ですよ。
プロフィール

ぴろり

Author:ぴろり
元ペットショップ店員、ペットケアアドバイザーで、現・鳥のおもちゃ屋「ぴろりふぁ~む」店長

カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ